2022年12月から!東北電力にて高圧・特別高圧料金、燃料費調整制度の見直し
2022.11.02
こんにちは!
新潟での自家消費型太陽光・脱炭素化のことならテクノナガイにお任せ!
テクノナガイの渋谷です!
すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、7月末に東北電力から「高圧および特別高圧の電気料金単価の見直し」「燃料費調整制度に係るご契約条件の見直し」が発表されました。
工場や店舗様などの高圧・特別高圧受電の法人様には『電気料金単価の見直し』が、個人住宅や事務所などの法人様には『燃料費調整制度の見直し』が今後の電気料金に大きく影響してきます。
弊社にもこの件のお問い合わせが増えておりますが、まだこの発表についてご存じでない方、目を通したけど内容を詳しくご存じでない方も多いような印象を受けます。
そこで、今回は東北電力から発表があったこの2つの内容を徹底解説!
今後どのような動きが見られそうか、また今後の電気料金がどうなるか、などをご説明します!
===目次======================
- 東北電力発表『高圧および特別高圧の電気料金単価の見直しについて』(工場・店舗など高圧電気契約の方向け)
- 東北電力発表『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて』(住宅・事務所など低圧電気契約の方向け)
- 電気料金は今後どうなる?
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1.東北電力発表『高圧および特別高圧の電気料金単価の見直しについて』
<こちらは工場・店舗など、高圧・特別高圧の受電契約をされているお客様向けの内容です。>
2022年7月29日に東北電力より『高圧および特別高圧の電気料金単価の見直しについて』が発表されました。
※詳しくはこちらをご覧ください 東北電力『高圧および特別高圧の電気料金単価の見直しについて』
今回の見直しについては『ロシアによるウクライナ侵攻を受けた、世界的な燃料種の価格急騰』が原因と説明されております。
詳しい見直し内容については、東北電力のこちらの資料をご確認ください。
電気料金の見直しについては、高圧・特別高圧共に基本料金・電力量料金が加算となっております。
基本料金は、高圧・特別高圧ともに +352円/khW
電力量料金は、高圧は+3.97円/kWh 特別高圧は+3.85円/kWh と発表されました。
過去の価格推移を踏まえると、かなり大きな増加となっております。
※東北電力 『高圧および特別高圧の電気料金単価の見直しについて』より抜粋
この電気料金見直しにつきましては、2022年11月1日以降契約更新になるお客様・新規契約となるお客様となっております。すでに東北電力と電力受電契約をされている法人様が多いと思われますので、契約更新タイミングを一度確認してみることをオススメ致します。
また、高圧・特別高圧をご契約のお客様宛に、東北電力より8月以降順次本件に関するご案内が郵送などにより届く予定となっているようです。
※東北電力 『高圧および特別高圧の電気料金単価の見直しについて』より抜粋
東北電力の電気料金シミュレーションサイトでは、見直し後のシミュレーションが出来るようになっております。
気になる方はお手持ちの電気料金明細を参考に、こちらのシミュレーションサイトにてご確認頂きますと、実際にどの程度電気料金が増えるのかよりイメージしやすいかと思われます。
2.東北電力発表『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて』
<こちらは住宅・事務所など、低圧の受電契約をされているお客様向けの内容です。>
2022年7月29日に東北電力より『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて(低圧電気標準約款の変更について)』が発表されました。
※詳しくはこちらをご覧ください 東北電力『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて』
こちらも今回の見直しについては『ロシアによるウクライナ侵攻を受けた燃料価格の高騰』が原因と説明されております。
詳しい見直し内容については、東北電力のこちらの資料をご確認ください。
燃料費調整制度(燃料調整費)は簡単に言うと、『直近3ヶ月の燃料価格に応じて、2か月後の電気料金が補正されるもの』です。燃料価格に応じて、加算されることもあれば差し引かれる場合もあり、今までは基本的に電気料金から調整費分が差し引きされて安くなる形でした。
そして、今までの制度では『どれだけ燃料価格が高騰しても、加算される上限金額が決まっている』というものでした。
燃料調整費がどのように変動しているかは毎月の電気料金明細をご覧になって頂ければ、月によって変動していることが分かるかと思います。ただし、東北電力管轄では2022年6月以降は上限いっぱいの金額となっているので、それ以前のものをご確認頂けますと幸いです。
※燃料調整費に関する詳細は以前弊社の太陽光コラムで解説しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
今回、東北電力から発表された内容では、低圧の受電契約に関してはこの上限を撤廃する という形となります。
※東北電力 『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて』より抜粋 【2022年7月資料】
今回の見直しに関しては、2022年12月度の電気料金から燃料費調整制度の上限額が撤廃されます。
東北電力発表のこちらの表を見ると、今年9月分の時点で上限なしの場合、今までの制度より1kWhあたり4.2円も燃料調整費が加算される計算となっており、それ以降は未定となっております。
個人的な意見となりますが、現状の動きを元に想定するとまだまだこの燃料費の高騰は先が見えない状況であると言えます。今以上に各種燃料が高騰していく可能性がある中で燃料費調整制度の上限額撤廃となれば、月の電気料金が1kWhあたり10円加算されるような可能性も少なくないと思われます。
<2022年11月2日追記>
東北電力より、2022年10月度分以降の燃料調整費が記載された資料が公開されておりました。
※東北電力 『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて』より抜粋 【2022年10月資料】
今年8月初旬に私が予想した『1kWhあたり10円』という予想を大きく上回る『1kWhあたり12.57円』となりました。
今までの上限金額だった3.47円から12.57円となると、1kWhあたり9.10円もの値上げになります。
特に今回の見直しが適応されるのが12月度から、冬の時期に入り特に暖房などで電気使用量が増えるタイミングです。
今回、この見直しが適用されるのは個人住宅や事務所など、比較的電気使用量が少ない低圧の受電契約者向けとなりますが、今年の冬は今まで以上に使う電気を節約・効率良く使う省エネ思考が求められていきそうです。
今回、こちらに関しても東北電力の電気料金シミュレーションサイトでは、見直し後のシミュレーションが出来るようになっております。
気になる方はお手持ちの電気料金明細を参考に、こちらのシミュレーションサイトにてご確認頂きますと、実際にどの程度電気料金が増えるのかよりイメージしやすいかと思われます。
なお、こちらの見直しの対象となる料金プランは「低圧電気標準約款」を適応しているお客様となっております。
「低圧電気標準約款」を適応しているお客様、とは下記の電力プランをお使いの方となります。
※東北電力 『燃料費調整制度に係るご契約条件の見直しについて』より抜粋
具体的に言うと『深夜電力』や『季節別時間帯別』の契約をされている方が対象となります。
『特定小売供給約款』に定める料金プランの方は、引き続き燃料費調整単価の算定に用いる平均燃料価格に上限を設ける形となるので、変わらず1kWhあたり3.47円となります。
実際にシミュレーションをしてみて、となりますがひょっとしたら、今までの『深夜電力』や『季節別時間帯別』の契約の方が、特定小売供給約款に定める料金プランに変更することで、料金が安くなる可能性もございます。
これに関しては各々の電気使用状況次第になるかと思われますので、東北電力の電気料金シミュレーションサイトなどでご確認頂ければと思います。
今回、東北電力より高圧・特別高圧、低圧受電それぞれで今回電気料金への見直しが発表されました。
どちらの受電契約の場合も、2022年12月より大きく電気料金が上がってしまう見込みとなってしまっております。
今後、電気料金はどうなっていくのでしょうか?
筆者の考えとしては、今後電気料金は高騰を続ける・・・あるいは高止まりを続けるものと考えられます。
理由はいくつかありますが今回の見直しの主な理由として挙げられている『燃料費の高騰』が大きな要因の1つです。
日本という国の発電事情は、未だに約70%を火力発電での発電に頼っている現状です。
そのため、燃料費が高騰する際の影響を大きく受けます。
これに対して、日本政府としても2030年を目標に様々な発電方法を組み合わせることで電力の安定供給を図る『エネルギーミックス』を進めています。
火力だけでなく、水力・原子力・太陽光、風力などの再生可能エネルギーを普及させ、それぞれの長所・短所を踏まえた上でバランスよく発電出来るようにしていく試みです。
結果が見えてくるのにまだまだ時間がかかりそうですが、日本という国の課題でもあるためこれに関して、国だけでなく会社や個々人としても何かできることを考えていかなければいけないのでは と筆者は思います。
例えば、こまめに電気を消す、無駄な電気を使わないようにする『省エネ』も立派な対策の一つです。
制度の見直しの影響もありますが、電気料金が高騰していく流れが目に見えている現状です。
電気を使う側としては、いかに効率よく電気を使って電気使用量を少なくするか、消費を抑えて出費を節約するのか・・・ということを、しっかり考えていかなければいけない状況になったのかもしれません。
このような状況を受け、作った電気を自分で使う『自家消費型の太陽光発電』への注目が高まっています。
これは、建物の屋根上や敷地内の太陽光発電設備を設けて、発電した電気をそのまま消費することによって、電力会社から買う電気量を減らそう という今までとは違う『新しい太陽光発電の形』です。
弊社にも今回の東北電力の発表を受けて、問い合わせが増えている状況です。
詳しくは下記リンク先をご覧ください!
法人向け・産業用太陽光発電(企業の方はこちら)
住宅向け太陽光発電(住宅などに設置の方はこちら)
今回は「東北電力での高圧・特高料金、低圧の燃料調整費の見直し」についてのお話でした。
電気をたくさん使う高圧・特高契約の法人様だけでなく、あまり電気を使わない事務所などの法人様、普段お住いの住宅の電気料金まで広く影響を受ける今回の見直し。
私としても、自宅の冬場の電気料金がどうなってしまうのか・・・今から心配でなりません。
やはり、今まで以上に省エネを心掛けていかなければ・・・ と思ってしまいます。
<ここからは弊社のPRのお話>
昨今の電気代高騰により、弊社で現在提案させて頂いている『自家消費型の太陽光発電』の利点は強まったとも言えます。
『太陽光発電』は発電した電気を自分で使うことで、購入する電気の量を減らすことが出来、このように高騰していく電気料金への対策ができます。
また、昨今求められているSDGs・脱炭素化などの環境配慮として大きな効果があります。
詳しくは下記リンク先をご覧ください!
法人向け・産業用太陽光発電(企業の方はこちら)
住宅向け太陽光発電(住宅などに設置の方はこちら)
また、太陽光発電の設置検討やメンテナンスのご相談など各種お問い合わせも受け付けております。
お気軽に弊社お問い合わせフォームよりお問い合わせください!
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