知ってますか？太陽光発電の使用前自己確認
2023.03.28
皆さんこんにちは！
新潟での自家消費型太陽光・脱炭素化のことならテクノナガイソラーレにお任せ！
テクノナガイの渋谷です！
今回は太陽光発電の「使用前自己確認」のお話です。
それなに？という方が多いかと思いますが、令和5年3月20日から関連する制度が拡大され
今後太陽光発電の導入を検討される方には知っておいてほしい内容になっております。
その「使用前自己確認」とはどういう制度なのか？
なにをしなければいけないか、などを今回は分かりやすく解説致します！
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
太陽電池発電設備(以下、太陽光発電設備)にはいくつかの保安規制がございました。
「使用前自己確認」というのは、以前より2,000kW未満500kW以上の太陽光発電設備にあった保安規制の一つで
『設置者が太陽光発電設備の使用前に実施し、結果を経済産業省に届け出する必要』があります。
具体的にどんなことをするかというと、下記のような内容です。
【電気関係の確認事項】
外観検査
接地抵抗測定
絶縁抵抗測定
絶縁耐力試験
保護装置試験
遮断器関係試験
総合インターロック試験
制御電源喪失試験
負荷遮断試験
遠隔監視制御試験
負荷試験（出力試験）
騒音試験
振動試験
【構造関係の確認事項】
各種荷重に対して安定した構造
支持物は安定した品質、腐食・腐朽しにくいまたは防食措置を施した材料
部材間の存在応力を確実に伝達できる接合部
沈下、浮き上がり、水平移動を生じない基礎
高さ9mを超える設備の建築基準寒冷法令への適合
この「使用前自己確認」の届け出を行わない、または虚偽の届け出を行った場合は罰則も定められています。
忘れず必ず実施するようにしましょう。
「使用前自己確認」について、基本的に太陽光発電設備を所有される企業様側では
この内容をテストし確認出来ない場合がほとんどのため、外部業者に試験を依頼する形になる場合が大半かと思います。
その場合はその分の費用も考えておかなければいけません。
しかし、500～2,000kWという大きめの太陽光発電を稼働させるため安全対策で確認しなければいけないものです。
すでの上記の規模の太陽光発電設備をお持ちの方の場合は、太陽光発電設備を導入検討の際に
工事費と合わせて採算性をシミュレーションした上で、設置をされているかと思います。
実はこの「使用前自己確認制度」の対象が、今年3月20日より小規模の太陽光発電設備にまで拡大されました。
２．令和5年3月20日から「使用前自己確認制度」の対象が拡大
「使用前自己確認」などの一部の保安規制が、令和5年3月20日より対象範囲が拡大されました。
今回メインでお話している「使用前自己確認」については、10kw以上の太陽光発電設備から適用になりました。
詳しくは下記の経済産業省からの資料図をご覧ください。
※経済産業省『小規模事業用電気工作物にかかる届出制度等について特設サイト』より抜粋
10kWの太陽光発電設備というと、大きめの住宅や事務所規模の太陽光発電設備で対象になるほどの規模です。
実際には法人向けの太陽光発電のほとんどが、今後「使用前自己確認」を行う必要があります。
もし法人の方で、以前業者から太陽光発電設備のお見積を取っていて、今後実際にお話を進める場合
「使用前自己確認」が考慮されてなかった というパターンも生まれてくるかもしれません。
「使用前自己確認」が設置工事内の点検次項に含まれているかどうか、その分の費用は見ているのか
その点をしっかり注意して確認すると良いと思います。
先ほどの図を見て頂くとお分かりになるのですが10kW以上50kW未満が「小規模事業用電気工作物」という括りになり
「使用前自己確認」以外にも、以下の保安規制が追加されました。
〇50kW未満10kW以上に「技術基準維持義務」が範囲拡大
〇50kW未満10kW以上に「基礎情報届出」が新設
そのため、今までは10kW以上50kW未満の太陽光発電設備は今までより設置時の要件がかなり厳しくなりました。
こうした確認事項が多くなるため、太陽光発電設備設置のための費用も今までよりは高くなります。
しかしながら、電気料金がどんどん高騰を続けているため、太陽光発電設備を導入するメリットはより大きくなっています。
追加で必要になってしまう費用も考慮した上で、しっかりシミュレーションを取って検討することが重要です。
簡単ではありますが、今回は「使用前自己確認」についてのお話でした。
その他の保安規制も厳しくなり試験事項が増えたため、以前より太陽光発電設備を導入するコストが増加する要因となります。
これに関しては安全に設備をお使い頂くための検査が増えたということで、必要経費として見て頂くしかございませんが
電気料金の高騰を受けて、導入費用が増えてもまだまだ太陽光発電導入のメリットは大きくなっています！
今回の件、詳しいことは経済産業省が特設サイトを設けておりますので、ぜひこちらもご一読ください！
【経済産業省『小規模事業用電気工作物にかかる届出制度等について特設サイト』】
新潟で自家消費型太陽光・脱炭素化のことならテクノナガイソラーレ！
本日もお読みいただきありがとうございました！
