2023年6月から実施!東北電力にて家庭向け電気料金の見直し!
2023.05.22
こんにちは!
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テクノナガイソラーレの渋谷です!
5月16日に政府が電力大手7社からの申請されていた「家庭向け電気料金の見直し」を了承しました。
これにより東北電力管轄内でも6月1日から家庭向けの電気料金の見直しが予定されています。
物価や燃料費など様々なものが昨今値上がりしている中で、再度の電気料金の値上げとなり、
家庭にとって厳しい状況は続きそうです。
今回は東北電力の発表を基に、6月からの家庭向け電気料金の見直しに関してを解説します!
===目次======================
- 東北電力発表『家庭向け電気料金の値上げ』(小売規制料金の値上げに関する補正申請等について)
- 東北電力 家庭向け電気料金値上げ後の単価は?
- 料金値上げ後のシミュレーションについて
- 電気料金、今後どうなる?
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(小売規制料金の値上げに関する補正申請等について)
2023年5月16日に政府より大手電力会社が申請していた「家庭向け電気料金の値上げ」が了承されました。
また、2023年5月19日には経済産業大臣より小売規制料金の値上げについて認可が出たことにより
『電気料金の見直しについて』を発表しています。
※詳しくはこちらをご覧ください 東北電力『小売規制料金見直しの概要』
今回の見直しについては『2021年・2022年に発生した福島県沖を震源とする地震の影響による財務基盤の毀損』と
『ウクライナ侵攻による世界的な燃料価格の急騰』を2022年6月以降、燃料費調整制度の上限価格を上回る分を
東北電力側で負担してきたことで、電力安定供給に支障を来しかねない状態が想定されたための見直しとなっております。
詳しい見直し内容や経緯については、東北電力のこちらの資料をご確認ください。
今回の家庭向け電気料金の見直しについては基本料金・使用電力量より算定される電力量料金に見直しが入っております。
基本料金単価の見直しについて
➡電力を送る際の送配電網の利用料金(託送料金)の変動分を反映して見直し
電力量料金単価の見直しについて
➡現在の電源構成や燃料価格などを前提とした費用増加分を反映して見直し
と発表されました。
具体的にどれくらいの料金増加になるのか、というところは東北電力にてモデルケースが出ております。
モデルケースでは約20~27%の値上げ率となっております。
では、それぞれのプランによる料金単価はどのようになるのでしょうか?
ここで気になるのが、実際に電気料金がどのように値上げされるのか、というところです。
先ほどの項目では電気料金は『基本料金単価』『電力量料金単価』それぞれで見直される というお話をしました。
これは各料金プランによって若干の差はあるのですが、ざっくりまとめると
基本料金単価は、全プランで値上げ
電力量料金単価は、基本的には実負担単価を値下げ
ただし、旧夜間料金プラン(よりそう+ナイト8など)の夜間料金は実負担単価を値上げ
という形となっております。
代表的な料金プランをそれぞれ抜粋して解説致します。
≪従量電灯Bの場合≫
≪よりそう+ナイト8(旧夜間電力プラン)の場合≫
各表の一番右側が6月からの新料金単価、その左が旧単価となっております。
「実負担単価」というのが、『旧単価+2023年4月分の燃料費調整単価』となっております。
あくまでこの形は、2023年4月時点の条件で比較した場合の単価となります。
こちらも東北電力より『ご家庭向け料金の変更点』という資料が出ております。
より詳しい内容につきましてはぜひこちらの資料をご一読ください。
なお、燃料費調整制度(燃料調整費)は簡単に言うと
『直近3ヶ月の燃料価格に応じて、2か月後の電気料金が補正されるもの』です。
燃料価格に応じて、加算されることももあれば差し引かれることもあるものという位置づけとなっており、
今まで基本的に電気料金から調整費分が差し引きされて、請求が安くなるような形となっていました。
2022年11月までの制度では『燃料価格が高騰しても、加算される上限金額が決まっている』というものでしたが、
2022年の12月からこの燃料費調整制度にも見直しが入り、上限金額が撤廃されております。
※この燃料調整費に関する詳細は、以前の太陽光コラムで解説しております。こちらも合わせてご覧ください。
➡太陽光コラム『2022年12月から!東北電力にて高圧・特別高圧料金、燃料費調整制度の見直し』
今回の料金値上げを受け、東北電力の料金値上げ影響シミュレーションサイトが設けられております。
こちらでは、主な契約プランの値上げ影響額についてのシミュレーションが出来るようになっております。
気になる方はお手持ちの電気料金明細を参考に、こちらのシミュレーションサイトにてご確認頂きますと、
実際にどの程度電気料金が増えるのかよりイメージしやすいかと思われます。
こうして、今回コラムを書いている私も我が家の電気料金がそれくらいになるのか気になるところです。
今日、帰宅したら早速電気料金明細を参考にどれくらいの電気料金になりそうなのかを一度確認してみたいと思います。
さて・・・去年の燃料調整費制度の見直しに引き続き、今年は電気料金に見直しが入る予定です。
電気は我々の生活にはなくてはならないものとなっており、切っても切れない関係になっています。
気になる今後の電気料金の見通しですが、電気料金が以前のような金額になることは現状考えにくいと考えています。
東北電力など電力大手各社の発表を見る限り、様々な影響が重なって今回の値上げ要請になっています。
極端に燃料費が安くなる、原発を全て再稼働する、もっと発電効率の良い次世代発電設備・システムが構築される・・・
などいくつかの要因が重なれば、少しずつは安くなっていく可能性はありますが、現状はまだまだ難しそうです。
となれば、国などの補助があれば・・・ というところに期待したいのですが
現状2023年1月から、国による『電気・ガス価格激変緩和対策事業』により、電気料金の特別処置が入っています。
※詳しくはこちらをご覧ください 東北電力『電気・ガス価格激変緩和対策事業に係る電気料金の特別措置について』
この施策により、家庭用の電気使用量に応じて、1kWhあたり7円の補助が入り、現在その分電気料金が安くなっています。
しかしこの施策は今年9月利用分までとなっており、それ以降はこの補助はなくなる見込みです。
(また、現状今後の補助の見通しや検討のお話も聞こえてきてはいない状況です。)
このようなことから、電気を取り巻く状況は以前と比べてかなり厳しいものになっていると言わざるを得ません。
電気を使う側としては、いかに効率よく電気を使って電気使用量を少なくするか、消費を抑えて出費を節約するのか・・・
ということを、しっかり考えていかなければいけない状況になったのかもしれません。
とはいえ、これから暑くなり、冷房設備が欠かせない時期に入っていきます。
電気の使用量を削減するのにも限度がありますし、
電気を節約するべきところ、そうでないところをしっかり考えた上で効率よく使っていきましょう!
電気代のために無理をして冷房設備を使わず、体調を崩してしまうほうが大問題です。
よく言われることですが、電気代のためにエアコンを使わずにいたことで
熱中症で倒れてしまっては節約した電気代より、医療費のほうが高くついてしまいますからね。
ぜひ、これをお読みに頂いている皆様は無理をしすぎるような節電対策はしないようにお願いしたいものです。
今回は「東北電力の家庭向け電気料金の見直し」についてのお話でした。
家庭向けの電気料金については、昨年秋の燃料調整費制度の見直しに引き続き、今回は電気料金の見直しとなりました。
料金プランによっては一部の時間帯の電気使用量料金が値下げになるものの、基本料金は値上がりなのが厳しいところ。
私としても、自宅の夏・冬の電気料金が今年はどうなるのかしまうのか・・・今から心配です。
しかし、電気の節約といっても節約出来るところ出来ないところがあって、我々使用者にとっては非常に難しいところです。
今後もこのような状態が続くと考えると、もっと効率の良い使い方を考えていかないといけないのかもしれません。
<ここからは弊社のPRのお話>
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