【2023年最新情報】雪国の太陽光発電はどうなの?冬の雪国太陽光事情
2023.11.20
皆さんこんにちは!
新潟で自家消費型太陽光発電のことならテクノナガイソラーレにお任せ!
テクノナガイソラーレの渋谷です!
昨今の電気料金の高騰を受け、住宅・産業用を問わず太陽光発電への注目が高まっています。
ありがたいことに弊社にも住宅用・産業用問わず、太陽光に関する様々なお問い合わせを頂いております。
問い合わせが増える中でやはりよく聞かれるのが
『雪国の冬場、太陽光発電ってどうなの?』『雪下ろしの必要はある?』 ということ。
こちらは新潟県で太陽光発電の施工販売をしている弊社では昔からよくお客様から聞かれる内容です。
雪国で太陽光発電設備を設置する際にどのようなことに気を付けなければいけないのか、
積雪時の注意点や対策についてなど弊社の事例を踏まえて解説致します!
===目次======================
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新潟県など雪国での太陽光発電で気になるのが積雪の問題です。
これはもちろん発電量にも関わってきますが、設置する設備が条件に合ったものかということが重要です。
設置した後で実は積雪量を考慮していなかったために、取り付けた太陽光パネルが雪の重みで割れてしまったり、
太陽光パネルの取り付け金具が外れてしまった・・・ なんてことになりかねません。
そこでまず、設計段階で考えなければいけないのは、太陽光パネルやパネルを取り付ける架台が
設置する地域の積雪量に相応しいものを選定しているかどうかです。
メーカーには積雪地域向けの商品が販売されています。
工事を依頼する工務店・工事店にしっかり積雪量に適したものが選定されているか確認をすることが重要です。
各地域の積雪量に関しては、各地区の行政が各地区の過去50年のデータから『垂直積雪量』のデータを公表しております。
設置場所の垂直積雪量を調べ、その地区に適した設計を行うのが積雪による太陽光発電設備の破損を防ぐために重要です。
(もちろん、弊社では垂直積雪量や設置場所について検討した上で、積雪量に応じた最適な設計をご提案いたします!)
また、気になる冬場の太陽光発電の発電量ですが、日本全国どこでも冬場は太陽光発電の発電量は低下します。
日本の経度により、冬場は太陽の高さが低くなってしまうため日射量・日射時間が少なくなり発電量が低下します。
この日射量は地域によって差がありますが、一部の調査では東京の年間日射量を100とした場合、新潟の年間日射量は
90前後(積雪の影響を除く)と言われており、雪国といっても日射量にはそこまで大きな差がないことが分かります。
雪国の場合は、ここに冬場の天気や太陽光パネルの上に雪が積もってしまうことにより太陽光が届きにくくなり、
結果的に通常より発電量が低下する可能性があるということは頭に入れておきましょう。
太陽光パネルに雪が積もってしまうと、発電量は著しく低下する。あるいは全く発電しない状況となってしまいます。
これは雪が落ちやすい傾斜で設計する、雪止めを外し雪が落ちやすくする などで緩和することは可能です。
とはいえ、毎年の天気は変動するものです。
一時的に大雪が降って、その後ほとんど降らないような年であれば、太陽光パネルから雪がなくなった後は
しっかり発電してくれますが、積もって溶けかけたあたりでまた積もる ようなだらだら雪が降るパターンの年ですと、
1~2月の発電量が極端に少なくなる場合もございました。
その年によって違いがあるため、積雪の影響はなかなか読めないものです。
雪国で太陽光発電は雪の影響を考慮してどの程度の年間発電量になるのかシミュレーションするのがとても重要です。
これは弊社の新潟県内案件での実績ではございますが、一般的に多く積雪の可能性がある12~2月までの発電量は
その施設の年間発電量の5~10%程度となることがほとんどです。
極端な例ではございますが、例えば12~2月の雪が降る時期に全く発電しなかった場合を想定したシミュレーションなども
ご希望であれば弊社では参考としてお出しさせて頂くことも出来ます。
(それでも、シミュレーションを踏まえて検討すると、非常に大きいメリットが出ることが多いのが現状です!)
ぜひ、積雪がある地域で太陽光発電の設置を検討する際は
〇発電量のシミュレーションをしっかり確認し、メリットがあるかを確認する
〇設計時に地域の積雪量に合った太陽光パネルや架台なのかを確認する
以上2点を確認して頂き、実際に設置するのかをご検討いただければトラブルも少ないかと思います!
屋根上に太陽光パネルを設置した際、雪国の場合『積雪時の落雪』がよく問題として上がります。
太陽光パネルは平面で滑りやすいので、積もった雪が通常の屋根よりは落ちやすくなる傾向があります。
雪が落ちやすくなれば、太陽光パネル上に雪が乗っている期間が短くなり、より太陽光を受けることができ、
冬場の太陽光発電では有利に働きますが、住宅屋根上などの場合は落雪時の危険なども伴います。
そのため、落雪しやすくなるのは問題がある と考える方も少なくはございません。
(太陽光パネルが無くとも、積雪量によっては屋根からの落雪は起きてしまいますが・・・)
では、太陽光パネルが設置された屋根からの落雪を軽減するにはどのような対策があるでしょうか?
対処法の1つは「太陽光パネルの配置を屋根上部のみにして、軒先手前までを開けておく」という方法です。
例えば、屋根材が「雪止め瓦」など雪止め機能付きの場合、軒先ついている場合がほとんどです。
せっかくの雪止め瓦や雪止め金具があっても、そのギリギリまで太陽光パネルを設置してしまうと
雪止めの効果が十分に発揮されません。
そのため、太陽光パネルの配置場所を制限して雪止め効果を発揮できるようにする対策があります。
もう1つが「軒先に雪止め金具を設置する」という方法です。
これは軒先に新たに雪止め金具(よくある物では大きな網目状のフェンスのようなもの)を設置する方法です。
例えば軒先ギリギリまで太陽光パネルを設置したい場合や、雪止め瓦など屋根既存の雪止めだけでは心許ない時に
こちらのやり方を選ばれることが多いです。
軒先でしっかり雪を食い止める効果はありますが、ある程度雪が落ちにくくなるため、太陽光パネル上に
雪が留まりやすくなるという点がご留意いただければと思います。
太陽光パネルの設置条件や冬場の発電量をどうお考えになるか、落雪させても大丈夫な敷地なのか など
条件によってどのような落雪防止をするか変わってくる内容ではございます。
注意点としては、メーカーの想定以上の異常な大雪の場合は雪止めが上手く働かなかったり、雪止めに負荷が
かかりすぎて破損してしまうようなケースも過去ございましたので、この点の注意は必要です。
落雪対策を踏まえた太陽光パネルの設置方法は、ご希望に合わせたご提案が可能です。
気になる方は、ぜひ一度ご相談頂ければと思います。
こちらも良くご質問を頂く内容として、太陽光パネルに雪が積もった場合の対策についてのお話です。
当然ながら新潟のような雪国では、冬場に太陽光パネルの上に雪が積もり発電量が落ちたり、
場合によっては雪が多く積もった場合は発電しなくなることもあります。
空き地などの平地に設置する『野立て』と呼ばれる太陽光発電では、架台の組み方によって雪が落ちるように
ある程度の角度をつけて設置することが出来ます。しかし、住宅の屋根はそういうわけにもいきません。
基本的に住宅屋根の角度のまま太陽光パネルを設置することになるため、基本的には雪が降った場合には
太陽光パネルの上に雪が積もっていってしまう場合がほとんどです。
そのため、お客様からよく
『雪下ろしはしたほうがいい?』『太陽光パネルに融雪用の設備を導入したほうがいい?』
といったお問い合わせを頂くことが多いです。
まず、太陽光パネルの雪下ろしですが
『安全に出来る範囲でなければ、無理に雪下ろしをしないことをオススメします』
理由としてはまず、冬場の日射量の問題がございます。
冬場は太陽の高度が低いこと、日照時間が少ないこともあり、春~秋よりは発電量が少ないという点があります。
これは弊社の新潟県内案件での実績ではございますが、一般的に多く積雪の可能性がある12~2月までの発電量は
その施設の年間発電量の5~10%程度となることがほとんどです。
簡単に雪下ろしが出来るような野立ての太陽光パネルであれば、そこまでの労力や危険も冒さずに
雪下ろしが出来るかもしれません。(雪下ろしの器具がぶつかってパネルの破損の危険性はございますが・・・)
しかし、屋根上や地上から行う場合・屋根上で行う場合もそれぞれ危険が伴います。
そのため、雪下ろしによる発電効果と落雪や落下などの危険(リスク)を天秤にかけた際、
どうしても得られるメリットより、リスクの方が大きくなってしまうかと思います。
弊社は太陽光発電の定期点検で住宅向けから野立て・産業用まで様々なケースの設備にお伺いさせて頂いておりますが、
このような質問を頂くたびに『こういう理由があるのでオススメはできませんよ』とお話させて頂いております。
せっかく設置された設備はもちろん大事ですが、それ以上にご自分の体や安全が大事です!
もし、雪下ろしなどをされる場合は、決して無理をなさらぬようにお願い致します!
危険が伴うことが想定される場合には、専門業者に相談するのが一番です!
4.太陽光パネルの融雪設備ってどうなの?
そんな冬場に雪が積もってしまうことがある太陽光パネル。
なんとかして、雪が積もらないようにして、少しでも発電量を確保したい と考える方は少なくありません。
では次に、太陽光パネル用の融雪設備の導入に関してはどうでしょうか?
融雪設備もいくつかのパターンがあり、基本的には電気の力を使って融雪装置を発熱させ溶かすやり方が多く、
一部のお客様では建物の水道・地下水を使った消雪設備を流用しての融雪装置を考える方もいらっしゃるようです。
どちらにせよ追加設備の導入になるため、もちろんこれは対費用効果のシミュレーションをした上で判断するべきです。
こちらに関しても弊社にはお問い合わせを頂く内容でございまして、私も過去何度か調べたことがあります。
その結論として『基本的にはオススメできない』とお話させて頂いております。
この理由としてあげられるのは、ずばり対費用効果です。
冬場は太陽の高度が低いこと、日照時間が少ないこともあり、春~秋よりは発電量が少ないという点があります。
ただでさえ低い発電量を出すために、どの程度の設備コストをかけられるのか という点を確認しなければいけません。
これに関しては弊社もお客様から何度か依頼され、シミュレーションしたことがございます。
しかし、残念ながら設置コストを上回る効果は得られなかったので断念した・・・ という形となりました。
※これはあくまで住宅向けの規模での試算であり、野立ての大規模な発電設備であったり、設置場所・内容によっては
しっかりとした効果が出るのかもしれません・・・
雪国に住んでいる身としても『雪が積もっていたら雪下ろしや何か対策をしたくなる』という気持ちはわかります。
私もこの時期になると『何か良い方法はないか?』と、考えたり調べたりするのですが、
現時点ではどうしても『対費用効果が得られない』 という結論になってしまいます。
今回は、雪国の太陽光事情に関してのお話でした。
昨年・一昨年と新潟県内の一部では例年にないレベルの大雪に見舞われました。
それにより、すでに太陽光発電設備をお持ちの方・検討されている方の中ではいろいろ気にされた方も多いと思います。
太陽光発電設備メーカーの想定を越える雪が降った地域では、住宅・野立てを含めてパネル破損や架台破損など
トラブルが相次ぎ、弊社も大雪のたびに対応に追われました。
雪などで設備に異常が発生した、何か設備の様子がおかしいと思った時は、設備に異常が発生して危険がある場合もございます。
必ず、設備設置を担当した業者に一度お問い合わせ頂くのが大切です!
もちろん、太陽光発電についてのご質問やご相談を随時受け付けております!
ぜひ、こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお問合せください!!
新潟で自家消費型太陽光発電・蓄電池のことならテクノナガイソラーレ!
本日もお読み頂きありがとうございました!