太陽光発電、設置NGなケースとは?
2025.01.07
皆さんあけましておめでとうございます。
新潟での自家消費型太陽光・蓄電池のことならテクノナガイソラーレにお任せ!
テクノナガイソラーレの渋谷です!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
近年の電気料金の高騰を受け、太陽光発電を検討されるケースが個人・法人共に非常に増えてきました。
「うちにも太陽光発電を導入したい」
とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、実は導入できないパターンというのが一部存在します。
今回は「こういうパターンは設置が難しい、できない」というパターンをいくつかご紹介した上で、
そうした中には対策をすることで設置可能となる場合もありますので、改善方法も併せてご紹介します。
そして逆に言えば『紹介するパターンに当てはまらなければ、太陽光発電が設置可能』と言えます。
ぜひ、太陽光発電について検討されている方は確認してみてください!
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まず1つ目のNGパターンは「北面屋根への設置」です。
しかしながら「絶対に北面はNGです。設置はできません」とは言えないパターンでもあります。
これはどういうことでしょうか?詳しく説明しますね。
まず、太陽光パネルの北面設置がNGと言える理由は2つあります。
- 発電効率が南面や東西面と比べて低い
- 太陽光パネルで反射した日光が地上方面に反射し、反射光によるトラブルが発生しやすい
それぞれ理由を説明します。
1つ目、発電効率が南面や東西面と比べて低い
実際、どの方角がどの程度発電するのでしょうか?。
参考になる図が『JPEA(太陽光発電協会)』様のホームぺージにあるので見てみましょう。
※JPEA『設置方位や設置角度の影響はありますか?』より抜粋
この図を見ると『真南』を100%とすると、『東・西』は約83%、『北』は約62%と大きく差があります。
そのため野立て太陽光発電のように地面に設置架台を作って設置する場合は基本的に『真南』を向けるように設置。
傾斜屋根への設置の場合は屋根面が『南・東・西』の方向のところに設置することが基本となっています。
では2つ目、北面に太陽光パネルを設置した場合、反射光によるトラブルが発生しやすいという点です。
太陽光パネルが南面に設置されている時は、太陽光は基本的に上(空の方向)に反射されるので問題は起きないのですが、
北面に設置されている時は、太陽光の入射角によっては地上方面に反射した光が向かう場合があります。
こうして反射した光が住宅や会社の窓から室内に差し込んでしまうことが過去大きく取り沙汰されました。
これが『反射光トラブル』と言われるものです。
JPEA(太陽光発電協会)様にもトラブルについてまとめてあるページがございましたので抜粋致します。
※JPEA『太陽光発電システムの反射光トラブル防止について』
他にもインターネット上で『太陽光発電 反射光トラブル』や『太陽光発電 光害』というように検索すると、
いくつか事例が見つけられると思います。
こういった理由から、北面への太陽光パネル設置はNG とされる場合が非常に多いです。
(メーカーによっては、「北面設置がNG」「北面設置はお控えください」などと推奨されないという話が多くあります。)
【対処法】
『どうしても北面の屋根には設置できないのか?』と気になる方もいらっしゃるかと思いますが
場合によっては設置できる場合がございます。
①屋根に設置架台を追加して、南面に傾きをつける
太陽光パネルを設置する際に使う設置架台にパーツを追加して、南面に傾きをつけるパターンも考えられます。
しかし、設置する屋根が対応していないこと、積雪量によっては対応できない というケースもございます。
この点は設計・施工業者としっかり打ち合わせして確認をする必要がございます。
②設置建物近辺に建物がない、北面の屋根傾斜がほぼ無い など反射光の問題がない場合
北面設置は発電効率が落ちてしまい、場合によってはメーカー保証が下りない場合がございます。
しかし、反射光の問題が起きないこと。発電量の問題を飲み込む場合には北面屋根でも設置できる場合があります。
この場合、設置費用と発電量のシミュレーションを踏まえて、しっかりメリットのある設備設置なのか?
太陽光の反射光は問題ないのか?など、問題点をしっかりシミュレーションした上で決定する必要があるといえます。
太陽光パネルを設置するにあたって、太陽光パネルの耐積雪荷重も関わってきます。
雪が降らない地域では気にする必要はありませんが、弊社がある新潟県などの雪国では特に気にしなければいけません。
建築基準法により定められている各県の地域ごとの垂直積雪量を確認した上で設計・施工することが重要です。
現在、主流の太陽光パネルはほとんどが耐荷重5400Paとなっています。
建築基準法では1㎡あたりの雪の重さを200kg以上としているので、計算すると約2.5m程度の積雪に耐えれる計算です。
(とはいえ、積雪にも種類があります。押し固められた雪は重みも増すため、それ以上の荷重がかかることもあります)
では、そういった太陽光パネルを使えば2.5mの積雪地域でも設置可能か? というのが気になる点ですが、
その場合は設置内容に制約が設けられる場合がございます。
太陽光パネルが耐えれても、設置に使う架台が耐えられなかったり、施工方法が通常とは異なる場合がございます。
設置場所の垂直積雪、設置する場所の形状、それに適した太陽光パネル・設置架台を選定して初めてOKとなります。
設置される地域の垂直積雪量を調べ、設計時に業者にしっかりと確認することが重要です。
【対処法】
雪国での太陽光発電の設置に関して、弊社は10年以上の実績がございます。
弊社内でも積雪2.5m地域の施工に関しては太陽光パネル・設置架台メーカーの協力により、設置可能な内容を
作り上げており対応が可能です。
しかしながら、設計・施工業者によっては1.5m程度の地域までに限定しているところもございます。
また設置する屋根の傾斜によっては、降り積もった雪を積極的に滑り落とすような形の設置にすることで、
条件次第では積雪量の多い地域でも太陽光パネルの設置が出来る場合がございます。
最近では、積雪3m地域用に金属屋根一体型の太陽光電池なども開発が進んできています。
垂直積雪量が多い地域でも、場合によっては対応ができるケースがございます。
積雪地域での設計・施工が得意な業者に一度確認することをオススメします。
これは売電をするタイプの太陽光発電を設置する場合なのですが、売電がNGとなる場合がございます。
売電に関しては、その地域の電力会社の回答次第となるのですが、地域によっては接続する系統に空きがないなどの理由で
電力会社から売電についてNG回答が出る場合がございます。
今のところ、このようなケースはかなり少ないようです。(現状はおそらく高圧案件のみ)
この場合は売電目的での太陽光発電設備の設置はできません。
太陽光発電の設置を自体を断念するか、売電をしない形の太陽光発電(自家消費型)で検討する必要があります。
【対処法】
このような状況であれば、売電を行わない形の「自家消費型」の太陽光発電設備での設置が可能です。
当初想定の設備内容から変更になる可能性はございますが、この場合も一度設計・施工業者に相談しましょう。
今回は太陽光発電設備の設置NGなケースについてご説明しました。
設置NGと言っておきながら、設計の見直しなどでなんとかなる場合もございます。
こうしたNGケースでも、一度設計・施工業者に相談することで解決できることがございます。
ぜひ、一度詳しい業者に相談してみることをオススメします1
自家消費型太陽光・脱炭素化のことならテクノナガイソラーレ!
本日もお読みいただきありがとうございました!